ハンドルネーム: リブ(Lib) 由来:Reboot(再起動)とLibrary(書庫)の掛け合わせ。 プロフィール: 元・数学アレルギーの凡人サラリーマン。仕事での「説明下手」を克服するため、30代で中学数学からやり直したところ、論理的思考のコツを掴み年収がV字回復。 「難しい用語を一切使わない」をモットーに、かつての自分と同じように「もっと賢く考えたい」と願う大人へ向けて、知の再起動をサポートする講義を配信中。
2026年2月27日金曜日
第5講:【実践】論理の破綻を防ぐ「MECE」の落とし穴と克服法
イメージ画像 ㏚ 「ロジカルシンキングを学ぼう!」と決意して、最初にぶつかる壁。それが**MECE(ミーシー)**ではないでしょうか。「モレなく、ダブりなく」言葉で言うのは簡単ですが、いざ資料作成や会議で使おうとすると、「これってどこに分類すればいいの?」「他にも項目がある気がして進まない……」と手が止まってしまう。そんな経験はありませんか?今回は、MECEが**「できない原因」を突き止め、完璧主義を捨てて実務で使いこなすための「80%の分類術」**を講義します。1. なぜあなたのMECEは「機能しない」のか?MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive)ができない最大の原因は、**「宇宙のすべてを分類しようとしているから」**です。実は、ビジネス現場でMECEに失敗するパターンは以下の3つに集約されます。分類軸がブレている: 「年齢」で分けていたのに、急に「年収」が混ざる。「その他」が巨大化する: 分類しきれないものをすべて「その他」に放り込み、分析の意味がなくなる。完璧を目指してフリーズする: 100%の網羅性を求めて、検討に時間をかけすぎる。リブの視点: 実務において100%のMECEは存在しません。大事なのは「今、解くべき問題に対して十分な切り口か?」という一点です。2. 挫折しないための「切り口」テンプレートゼロから分類を考えるのは至難の業です。まずは、普遍的に使える「鉄板の切り口」を脳内にインストールしましょう。切り口のタイプ具体的な要素使いどころ要素分解(足し算)売上 = 単価 × 客数現状分析・ボトルネック発見時系列(流れ)認知 → 興味 → 検討 → 購入プロセス改善・カスタマージャーニー対概念(二項対立)メリット vs デメリット / 質 vs 量比較検討・意思決定フレームワーク3C(顧客・競合・自社) / 4P市場環境の整理3. 【克服法】「完璧」を捨てて「目的」を取る「モレ」を恐れるあまり手が止まるなら、以下のステップで**「仮のMECE」**を作ってみてください。① 目的(ゴール)を再確認する「何のために分けるのか?」を明確にします。例えば「退職者を減らす」が目的なら、社員を「血液型」で分けても意味がありません。「入社年次」や「満足度」で分けるのが正解です。② 「2×2のマトリクス」に逃げる複雑なツリーを作るのが苦手な人は、2つの軸だけで考えるマトリクスを活用しましょう。これだけで、議論のダブりは劇的に減ります。③ 「その他」をあえて許容する最初から完璧な箱を作るのではなく、まずは重要度の高いA、B、Cを作り、残りは「その他」に置きます。あとで「その他」の中身が大きくなってきたら、そこから新しいDを抽出すればいいのです。4. 本日のまとめ:MECEは「道具」であり「目的」ではないMECEは、あなたの思考を整理して「次のアクション」を決めるための道具に過ぎません。「モレ」を10%許容する勇気を持つ。まずは既存のフレームワーク(3Cや4P)に当てはめてみる。「分ける」ことで「分かる」状態になれば合格。完璧な分類図を作ることに時間を使うより、8割の精度で素早く分類し、打ち手を考えることに時間を使いましょう。
